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**EMSについて**


Q1
 

EMSとは




“Electronics Manufacturing Services”の略で、電子・電気機器の受託
生産サービスと訳されています。 
 資本関係の無い完成品メーカーから生産委託を受け、製品の組み立てだけ
でなく、開発・設計、試作、部品調達、検査、物流輸送までを一括、もしくは
一部を代行するビジネス形態です。
 OEM(Original Equipment Manufacturer)との違いは、OEMは
基本的に製品の組み立てのみを担当し、開発・設計、部品調達、物流等は
発注元である完成品メーカーの範疇となります。それに対しさまざまな付加
価値をつけトータル的なコストやリスクの面で、より充実したサービスを
提供するのがEMSとなります。





Q2


EMSが注目される要因



 世界的なデフレ不況の中で消費者の選別志向の高まりは製品ライフ
サイクルの短縮化や新製品の迅速な立ち上がり等の急激な需要変動への
対応が製造業者に求められるようになりました。このような状況を背景とし
EMSが注目される要因は次の6つが考えられます。

1)低コスト化:
 強力な部品調達力と徹底した内部コスト(物流費、人件費、工場
 経費等)の削減により低価格での生産が可能。
2)グローバル化:
 完成品メーカーの海外生産移行に伴いユニット部品メーカーや
 部品メーカーも低コストと即納体制を理由に利便性の良い拠点
 での生産が要求されるようになった。
3)リスク回避:
 経済環境が不安定になり、自社工場の操業低下による経営リスク
 の増大と長期にわたる設備投資の回避。
4)技術者の不足:
 技術の高度化・複雑化・多様化が激しくなり、専門技術者の不足
 が顕著になってきた。
5)資金の有効活用:
 工場や倉庫などの固定資産、部品の購買資金、在庫に関わる付帯
 費用、人件費、また、先端生産技術の研究開発や設備への投資等
 を減少・圧縮させ、キャッシュフローを増大させる。
6)開発から量産、出荷期間の短縮:
 標準化された受託生産に特化したことにより、設計、試作、部品
 調達、品質管理、梱包及び出荷等の生産出荷体制を集約したこと
 による大幅な短納期が実現。



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